お母さんの愛情たっぷり!

こんにちは(^^)/


九州の豪雨災害、大変なことになってますね。

先ずは被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。




この豪雨で氾濫した球磨(くま)川沿いの町、人吉市を訪ねた事があります。

2009年の夏でした。



人吉市を中心とした球磨地方には、球磨焼酎と呼ばれる米焼酎文化があります。

山地に囲まれた人吉盆地は、隠れた米の名産地で、古くから米焼酎が造られてきました。

当店でもその一つを取り扱っており、その製造元を訪ねてまいりました。


寿福(じゅふく)酒造場。

明治23年創業、趣のある佇まいです。

こちらのご当主は寿福絹子さん。

杜氏(酒造責任者)でもあります。

絹子さんは女性杜氏の草分け的存在で、「肝っ玉母ちゃん」なんて呼ばれてもいます。


玄関には綺麗にお花が活けられていました。
女性らしい心配りですね…(^^)


蔵の中は清掃が行き届いていてとても綺麗です。

美味しい焼酎を造る為の一番の重労働は、清潔さを保つ事と言います。




「米の一粒一粒に愛情をかけ、子育ての様に造るんよ!」と言う絹子さん。

その焼酎造りは、蒸留機以外の機械を一切使わない、完全な手造りです。

重い蒸米もコンベアなど使わず、大きな竹ザルで運び、瓶詰めも機械を使わず1日かけて手汲みします。

そうすることによって、全てに目が届き、手をかけるほどに愛情が行き渡ります。

なので沢山は造れません。

目が届かない、愛情が行き渡らない程の量は造らない…とも言えます。

本当に子育ての様ですね…( ; ; )


私達が訪ねた日にちょうど、真新しい竹ザルが届けられていました。

「今は機械化が進み、こういう物を作る人も減ってきてるんよ…」と、嘆いておられました。



絹子さんは、昔ながらの常圧蒸留という蒸留法にもこだわります。

常圧で蒸留すると、素材の持ち味が生きた深い味わいになります。

今時は軽い味わいが好まれ、球磨焼酎でも、口あたりの軽い減圧蒸留、または併用する蔵がほとんどです。

常圧ひと筋で造る蔵は、球磨地方では絹子さんの蔵だけです。


素材は地元産の新米100%です。




武者返し(米焼酎)

お湯割がおすすめですが、
一度燗してから氷の入ったグラスに注ぐ、
「燗ロック」もおすすめです。



麦焼酎も造っています。


杜氏 寿福絹子(麦焼酎)

元は米焼酎しか造ってなかったそうですが、
米が不作だった年に、絹子さんが造り始めたそうです。

自らの名を酒名にする所に、意気込みを感じます。

ラベルにはこんな文言も…


減圧の麦焼酎が多い為、麦焼酎は軽い味わい、と思われている方が多い様ですが、この焼酎はたっぷり芳醇な味わい。

つい先日もこの焼酎を飲まれて、「これ芋と間違えてませんか?」とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。



絹子さんが育てあげた焼酎は、米は米、麦は麦を感じられる真っ当な味わいです。

絹子さんは息子さんと娘さんも愛情たっぷり、真っ当に育てあげられました。

今では、息子さんが杜氏となり母の意をしっかり受け継ぎ、真っ当な焼酎を育てています。


頭が下がります。(..)



蔵を案内して頂いてると、あちこちに少女が描いた様な風景画や、手芸品が飾ってありました。

「これみんな私が描いたんよ、こう見えて乙女なんよ!」と絹子さん。
そんな可愛らしい一面も素敵です。



レモンサワーやハイボールがもてはやされる今時は、昔ながらの骨太な米焼酎や麦焼酎は売れ筋ではありません。

しかし、愛情のこもった焼酎は、お客様の心にも私達の心にも良い影響を及ぼします。

美味しいものを作るには、愛情を込めなければ…

改めてそう考えさせられます。

この焼酎にこだわるのは、そんな意味があります。




最後になってしまいましたが、寿福酒造場と皆様の無事を心よりお祈りしています。

またお会いしたいです。(..)



※絹子さんのお話について行くのに精一杯で、蔵の中や絹子さんとの写真を撮り忘れました。m(._.)m
写真もあり、詳しいサイトを見つけたので勝手にリンクを貼っておきます。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。↓
寿福酒造場/九州焼酎島




~しみじみ旨い大人の和酒・和食~
ご予約・お問い合わせは
0334445637 和酒庵 穂むら
【公式ホームページ】
https://homura-0141wa.com/
ホームページからネット予約も出来ます。




コメント